食欲の秋

掲載日:2024.10.22


前回10月8日にコラムをアップする予定でしたが、
よんどころない理由によりアップできませんでした。

その理由は機会があれば後日お伝えします。

10月8日のために用意していた原稿を没にするのは忍びないので、
今回アップします。

2週間前のものなので内容の鮮度は落ちていますが、
ご理解いただければ幸いです。

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朝カーテンを開けると、庭にキツネがいました。
一瞬お互いにびっくりしましたが、
目が合ったので「おはよう」と声をかけました。

じっと私を見つめていましたが、
猫たちが気づいて騒ぎ始めたので行ってしまいました。

「そうか、犯人はキミだったのね」

夏野菜の収穫が終わり、
後片付けをした畑に生ごみを埋めていました。

数日前から、そこを掘り返した跡があります。
「カラスにしては大胆だな」と思っていましたが、
さっきのキツネさんの仕業だったようです。

中くらいの大きさなので、今年生まれた子なのでしょう。
近くに山や森も無いこんな住宅街に現れて、
ちゃんと食べることができているのかな?

車にひかれないように、早く安心安全なところに帰っていけるといいね。

そして私はと言うと、キツネさんに申し訳ないくらいに食欲の秋です。

9月いっぱいは、せっせと冷凍していた夏野菜をモリモリ食べていました。
インゲン、ピーマン、キュウリ、セロリの葉っぱ、トマト、などなど。

我が家の収穫物ではありませんが、
他にキャベツや大根、ネギ、ニンジン、玉ねぎなども冷凍していたので、
9月に買った野菜はブロッコリーだけでした。

茎を食べた後のセロリの葉っぱは、
せっせと刻んでごま油で炒めて冷凍しておきました。

刻んでいる時にはうんざりするくらいの分量でしたが、
食べる段になるとメチャクチャ美味しくて、
「頑張って作っておいてよかった」と
夏の自分の頑張りを褒めたい気分でした。

どの野菜も美味しかったのですが、
今回冷凍して一番おいしかったのが桃太郎トマトでした。

たくさん採れた桃太郎トマトを、今年はざく切りにして冷凍してみました。
解凍してみたら想定外に美味しかったです。
冷凍することで、トマトのうま味が増したように感じました。

トマトの実入りの高級ジュースを飲んでいるような美味しさでした。
トマトジュースが苦手な人もいると思いますが、
一般のトマトジュースとは別次元のものでした。

パンパンに詰め込まれた私の中型冷凍庫は、
9月いっぱいで夏野菜が消費され、
残っているのは
フードプロセッサーでみじん切りやペースト状にしたニンニクとショウガ、
たまに食べたくなるピザ(マルゲリータとクアトロフォルマッジ)
みじん切りのネギ、蒸した青大豆くらいです。

そして…
やってきました新米の季節!

私は懇意にしている農家さんから直接お米を買います。
普段は玄米に雑穀米を混ぜて食べています。
これが味わい深くて美味しくて、しかも健康に良い。

でも新米の季節だけは、白いお米も少し食べたくて、
今回はいつもの玄米5キロの他に、白米を2キロお願いしました。

目の前で2キロだけ精米してもらうなんて、
ぜいたくな買い方ですよね。
こんなわがままが通るのも、懇意にしている農家さんだからこそです。

お米は精米した瞬間から劣化していくので、
残りは冷蔵庫の野菜室に入れ
美味しいうちに早めに食べていきたいと思います。
(もちろん、ご飯も多めに炊いて小分けにして冷凍します。)

今回その農家さん、何かすごいことで表彰されたそうです。
嬉しそうに説明してくれましたが、
おじさんの鼻毛が出たり引っ込んだりしている様子に気を取られて、
話が耳に入ってこず、詳しい理由を聞き逃しました。

どうやら、低農薬・無化学肥料の「丁寧なコメ作り」と
「食味」が高く評価されたようで、
そこは私も納得です。

この農家さん、本当に誠実に農業をしている方で、
人柄もとても良い人です。

この農家のおじさんと出会えたことと
前回触れた整体の先生に出会えたことは、
私の2大感謝のご縁です。

以前はアスパラやメロン、とうきびも作っていて、
私は本州に送るものも全てその農家さんから買っていました。

でも高齢になりメロンもとうきびもアスパラ作りもやめました。
あとは息子に任せて、おじさんはコメとジャガイモだけを作っています。

息子さんは大規模農業に舵を切りました。
おじさんは「息子に任せたのだから口は出さない」と言いますが、
私はおじさんの農業への姿勢が好きだったので、
少し残念な気持ちがしています。

おじさんのお米には、隠れファンが多いことを今回知りました。
市内の高級料理屋さんもおじさんのお米以外は使わないということでした。

丁寧に作られた美味しいお米をいただけることに感謝しています。

おじさんはジャガイモも作っていますが、
私はおじさんからジャガイモは買いません。

そのわけは、毎年美味しいジャガイモが届くからです。

私の正式な第一号クライアントさんのお兄さんが
北海道の美味しいジャガイモ産地の農家さんです。

そのクライアントさんはたぶん15年くらい前のご縁なのに、
毎年ジャガイモを欠かさず送ってくれます。
「紀代子さんのおかげで元気に生きているから」と。

ありがたいですね。
いつまでもこうして思っていてくれるなんて。
そのお言葉に甘えて、毎年ありがたく頂戴しています。

そしてこのジャガイモがまたとっても美味しいのです。
やはり誠実に作られた作物は違うのでしょうね。

10月下旬には、そのジャガイモが届くはず!
と、今年も勝手に心待ちにしています。

更に昨年から玉ねぎもいただくようになりました。
ネコ友になった友人の実家が
玉ねぎ産地として有名な北見の農家で、
これまた美味しい玉ねぎを友人が届けてくれます。
(ついでに我が家の猫と遊んでいきます。)

あとはニンジン農家さんと親しくなれば、カレーができます。

そして、焼き芋やカボチャも待っています!
美味しいものを美味しく食べられるって、幸せですね。

一方で、病気や怪我で味わうことが難しかったり
食べることに不自由を感じている人や、
環境や状況によって食べることもままならない人たちがいることも忘れずに、
まずは今自分が置かれている状況に感謝をして過ごしたいと思っています。