白髪が燃えて黒焦げになりそう
掲載日:2023.07.04
私は年齢の割には白髪が多くてほぼシルバーですが、
このシルバーヘアが燃え上がって黒焦げになるくらい
激しく怒りを感じ続けています。
ジャニー喜多川の性犯罪に対してです。
イギリスBBCの放送以降、少しずつメディアが取り上げるようになりましたが、
(BBCの放送はYouTubeで日本語字幕付きで見られます)
最近は事件や事故の扱いに紛れてほとんど触れられなくなっているような気がします。
これは意図的なのではないかと思うくらいです。
ジャニーズ事務所もマスコミも音楽業界も広告業界も、
いつものように時が経てばバカな日本人は忘れていくだろうと
じっと待っているのでしょうね。
でも私は忘れていくことなんてできません。
こんな重大犯罪を、どうしてしっかりと検証しないのでしょうか。
何百人あるいはそれ以上の少年たちに性加害を働いた男の罪が不問にされるなんてありえない。
何百人もの少女たちが大手企業の社長から性被害に遭っていても、
黙認されるのでしょうか。
少年であろうと少女であろうと、
これほど多くの子どもたちの人生を傷つけたことが不問にされるなんて許されないと思います。
私がこの件で激しく怒りを感じていることは大きく3点です。
1点目はもちろん加害者のジャニー喜多川に対してです。
何も知らず夢を抱いて来た12.3歳の少年たちに対して、
自分の欲望を満たすために、よくもそんなむごいことを
何十年もやり続けてきたな!という激しい怒りを抑えられません。
そしてこれと同じくらい激しく怒りを感じるのは、
その事実を知っていながら取り上げなかったマスコミやその他の人間たちに対してです。
BBCの放送以降、マスコミ人のコメントは、
「(報道しなかった)私たちにも責任があると痛感しています」というようなもの。
はあ!?
「私たちにも」!?
「にも」じゃないんだよ!
少年たちがそんな犯罪にさらされているのを知っていながら報じなかったお前たちは
同罪なんだよ!
知っていながら見て見ないふりをしてきた人間たちは「共犯者」なんだよ!
ジャニー喜多川とその共犯者たちへの怒りで
私の頭は真っ黒こげになりそうです。
子どもたちを傷つける大人たち、
子どもたちが傷ついているのを知っていながら何もしようとしない大人たち、
お前たちはみんな死んでしまえ!
この世から消えてしまえ!
苦しみながら死ね!
だけど、ジャニー喜多川だけは、生き返れ!
罪を償わずに、称賛の中で死んでいったなんて許せない!
生き返って、
被害を受けた少年たちがどれほど心に傷を受けたか、
その後の人生にどれほどダメージを受けたか、
己の重罪を思い知れ!
厳罰を受けろ!
生き返って、生きて苦しめ!
もうホントに怒りで頭が真っ黒こげになりそうです!
そして3番目の怒りは、悲しみと言ったほうがいいかもしれません。
被害を告白した元少年たちの少なくない人たちが、
「今でもジャニーさんが好きです」と言うことです。
みごとにグルーミングされている。
あるいは、自分がされたことがあまりに辛くて、
「その辛さより、優しくしてもらった、デビューさせてもらったことの方が大きい」と
思い込もうとする意識が強いのかもしれません。
でもね、どんなに心の奥底に抑え込んでも、
「あれはたいしたことじゃなかった」と思い込もうとしたとしても、
潜在意識に押し込まれた辛かった記憶は君たちの人生を蝕んでいくのですよ。
現に何人もの人たちが、40代50代60代になってから、
「うつ病」を発症したり、「パニック障害」になったり、
「フラッシュバック」で日常生活に支障をきたしていることを告白しています。
10代の少年たちが、信頼していた人から性被害に遭ったんですよ。
何度も何度も…。
驚きとショックと悲しみと混乱と苦痛と・・・・。
何が起きているかわからなかったでしょう。
その時に拒否できなかった自分を責めたり、
犯罪者のなすがままになってしまった自分を穢れたものとして感じるのは、
女性たちが性被害に遭った時と何の変りもないはずです。
むしろ男性であるからこそ、なおさら被害を訴えられないし、
被害を受けたことを自分自身が受け入れられず、
「たいしたことはない」「自分は大丈夫」と思い込もうとしたり振舞ったりするのでしょう。
デビューできて脚光を浴びた人も、
耐え切れなくなって辞めた人も、
どちらにしても心に深い傷が残ったと思います。
そして周りの大人たちが「知っているにもかかわらず、
黙認していた」ことにもきっと大きく傷ついていたと思います。
被害を受けた後の彼らの歩みを思うと、本当に胸が痛みます。
ジャニーズ事務所は最低限の責任として、
守秘義務を固く守った上で、
被害を受けた彼らの深い心の傷を回復するセラピーを受けられるシステムを作るべきです。
そして今回の件は、私のクライアントさんたちと少し重なる部分があることを感じています。
「親に育ててもらったのだから」
「大学まで行かせてもらったのだから」
「機嫌の良い時は、母は優しかったから」
などなど・・・・・・・
「だから親には感謝している」
「虐待を受けたわけではないし」
「親を悪く思う私は恩知らず」
「過ぎたことにまだこだわっている自分が悪い」
などなど・・・・・・
そうやって自分が受けた辛い仕打ちを「たいしたことではない」と
抑え込んでいるうちは、回復の道は遠いです。
「あの時は辛かった」
「親があんなことをしたのはひどすぎる」
「親の機嫌にビクビクしていて、いつも安心できていなかった」
などなど・・・・・・・
こんなふうに思えるようになって初めて、
心の奥底に抑え込んでいた傷が元になっている生きづらさ
(意味の分からない悲しみ、自己嫌悪、恥の気持ち、突然噴き出す怒り、死にたい気持ち)など
を癒す道が開きます。
辛いけれど、「自分が辛い扱いを受けた」ということを一旦は受け入れて、
(なかったことにせず、軽く扱わず)適切にしっかりと悲しみ、怒る。
そこから癒しと回復が始まります。
しかしそれは、一人で行うことは難しいでしょう。
やはりプロのセラピストの力を必要とします。
ですから、今回のジャニー喜多川の加害についても、
被害を受けた少年たちが本当の人生を取り戻すために、
安全安心の環境の中で、しっかりとしたセラピーを受けられるようにするべきです。
改めて言います。
死んだからと言って、このような大罪を犯した人間の罪を不問にするなんて
あってはならないと思います。
たとえ生きている間に罪がバレなかったとしても、
後(のち)には必ずその罪があからさまになるということを
この社会は示さなければならないと思います。
それは、このようなひどいことの再発を防ぐ意味でもあるし、
何よりも、誰にも知られず苦しみを抱えて生きている人たちの癒しの一部になりえると思います。
ここまで書いて・・・
音楽プロデューサーの松尾潔氏が、
「15年間在籍した会社とのマネージメント契約が中途で終了になった」との情報を目にしました。
「メディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー社長に言及した」のが理由だそうです。
そういうことなんですね。
大きな力で「今回のことは無かったことにしていこう」ということなんですね。
子どもたちが餌食にされているのを知りながら見て見ぬふりをしていた人たちですものね。
そのくらいのことは当然できますよね。
子どもたちや誠実に生きている人たちを守れないこんな日本、
悪人が大きな顔をして繫栄しているこんな日本、
大地震で沈没してしまえ!
跡形もなく消滅してしまえ!