片付けの鉄則?「『いつか』は来ない」… 私の場合
掲載日:2020.08.04
自粛期間中に片づけをして、たくさん物を処分したという話はよく聞きます。
私の場合は、今年から市のごみ処分料金が値上がりするということで、
コロナがはやる前のこの冬の間に、せっせと片づけをしていました。
なかなか物が捨てられない私が、納戸に詰め込まれていたものを潔く処分しました。
「10年間ここにあるものに手つかずで暮らしていたということは、無くてもいいもの」
と自分に言い聞かせて、中身を一切見ずに捨てました。
お宝があったかもしれないけれど、
10年以上もそのままだったということは、まさに「宝の持ち腐れ」であり、
私の人生には必要ないもの、場所を占拠するだけのものであったと思います。
おかげで4畳半の納戸は娘のアルバムを残してすっきりしました。
まだたたんでいなかった段ボール箱に猫が入って遊んでいたので、
百均のクッションを置いてやったら、そこがすっかり猫のお気に入りになり、
納戸は今や猫たちの部屋になっています。
「片付けが苦手な私でも、やればできるじゃん!」
と、私に自信を持たせてくれた納戸の風景です。
調子に乗って、キッチンの上の棚も整理し始めると、
これまた何十年も使っていない「お菓子作り」の様々な用具が出てきました。
ほとんど使っていない物ばかりでした。
「この先この私がお菓子作りをする?」と自分に問うと、
「可能性はほとんどないね」と即答する私がいました。
段ボール箱いっぱいの「お菓子作りの道具」を処分しました。
そんな私がなかなか捨てられないのが、「本」と「衣類」です。
読んでいない本がたくさんあります。
今は読む時間がないけれど「いつか読むかも」と、手放せません。
本に関しては開き直って、私が死んだ後で「娘がブーブー言いながら
処分してくれる」ことに甘えることにします。
衣類もなかなか捨てられません。
明らかに流行遅れなものは手放せたとしても、
「高かったし」とか「お気に入りだったし」などと思うと、手放せないものが多くあります。
私はこの二十年の間に10キロほど太りました。
3~4年前にはけていたパンツが、今では太もものところでストップしてしまうか、
何とかはけてもファスナーが閉まらない、というトホホな状態です。
それでも、お気に入りのパンツは、
「いつか痩せて、またはけるようになるかも」とあきらめきれず手元に置き続けています。
片付けや断捨離でよく言われるのが、「いつかは来ない」という言葉です。
「いつか着られるようになる」「いつか使う日が来る」 いつか、いつか。。。
そんな「いつかは来ない」。そうきっぱりと言われます。
その言葉を思い出しながらも、その「いつか」にまだしがみついていたくて、
今より少しはスレンダーだった時のお気に入りのパンツたちをハンガーにかけたまま、
永久に来そうもない出番を待たせていました。
コロナの自粛期間では、「自粛太り」という話もよく聞きました。
私はコロナが流行る前の新年早々に、
「今年は半年で2キロ痩せたいな」と思っていました。
そこで、コロナで自粛の気分になり始めた3月頃から筋トレを始めました。
NHKの「体幹トレーニング」や「筋トレ」番組を録画してあったので、
それをもとに「私の筋トレメニュー」を作りました。
3日に1回 自宅で筋トレをすることを自分に課しました。
そして毎日30分間のウォーキングも頑張りました。
食事の量は「これまでと変わらず」です。
初めの2か月はほとんど効果を感じられず、気持ちがくじけそうになりました。
ところが5月の下旬くらいから体重が少しずつ減ってきました。
6月には、体重と体脂肪が張り合いがあるくらい減ってきました。
そして何と7月には、体重が3キロ近く減りました。
今まではいていたパンツがゆるゆるになってきました。
「これはもしかすると?!」。
「いつか、はける日が来るかもしれない」という思いにすがって
ハンガーに掛けておいたパンツたちを試しにはいてみました。
なんとなんと! するするとはけるじゃありませんか!
あの、太ももで止まっていたパンツたちが、しっかりファスナーも閉められて、
「なんなら、まだ余裕がありますよ」状態になっています。
ヒャッホウ!
「いつかは来ない」。
いいえ、私には来ました。
「いつか、はけるようになる」。
はい、「今、はけるようになりました!」
オマケの話があります。
私は甘いものが大好きで、アンコものもケーキもチョコもアイスも好きです。
体重が減り始めると、努力が無駄になるのが惜しくて
自然と甘いものを控えるようになりました。
それも体重や体脂肪が減ることに貢献したと思います。
ところが、最近その反動か、甘いものを食べたくなってきました。
けっこうアップルパイが好きなのですが、
今回は無性に「チーズケーキ」が食べたくなりました。
でもケーキ屋さんでチーズケーキを1個だけ買うというのも何となく気が引けて、
だからと言って余分なショートケーキを買うのも違うな~と。
「だったら自分で作ればいいんじゃない?」
チーズケーキなら、カットして残りは冷凍できるし。
ということで、チーズケーキを作ることにしました。
ところが「この先この私がお菓子作りをする日は来ない」と思って
お菓子作りの道具はすべて処分したため、ケーキ型がありません。
「あれだけでも取っておけばよかった」と思っても、あとの祭りです。
結局、「自分でチーズケーキを作りたい!」という気持ちが強くて、
新しくケーキ型を買いました。
一度も使わなかった前回のケーキ型には申し訳なかったなと思います。
新しく買ったケーキ型で作ったチーズケーキは、予想以上に美味しかったです。
私に対しては辛口批評の娘が連休中に帰省した折に食べてみて、
「美味しい!」と言ってくれたので、かなりイケてると思います。(*^-^*)
今の私が食べたい大きさ(お店のケーキの半分ほど)にカットして、
残りは冷凍しました。
食べたくなったらいつでも食べられます。
今回のケーキ型は少なくとも、もう2回も活躍しました。
この型と、私はご縁があったということなのでしょう。
ということで、片付けの鉄則 「『いつか』は来ない」は、
少なくとも私にはこの1か月で2回も来ました。
1回は「いつか、このパンツたちをはけるようになるかも」。
2回目は、「いつか、お菓子作りをするかも」。
「捨ててしまって、残念」だったことも、
「捨てずにしがみついてて、良かった」ことも、
どちらもありですね。
そんな自分にOKを出しながら、
今度は食器棚を整理して、さっぱりした私です。
頑張った後は、コーヒータイムにチーズケーキです。(*^-^*)
食べすぎて元に戻らないように気をつけながら、
今日もチーズケーキを食べています。