次のターゲットは・・・
掲載日:2015.06.03
前回お伝えした私の『困った事態』は、あっけなく終了しました。
基礎工事が終わって数日後、4個のパーツに分かれた家が運ばれて来ました。それをクレーン車で釣り上げてカチッカチッと組み合わせたら立派なお家の完成!となりました。あとは内装ということになるのでしょう。がっかりというかホッとしたというか複雑な気持ちで、半日で完成してしまったお隣のステキな家を眺めています。
良かったな~と思うのは、私の予想に反して我が家にお日様がしっかり入るということです。毎年勝手にはえてくるイチゴや先日植えたミニトマトの苗にもちゃんとお日様が当たっています。この季節にグングン伸びて毎朝の食卓を満たしてくれるアスパラたちものびのびしているようです。これで来年も、甘くて美味しい採れたてのアスパラをいただくことができます。調子に乗って、きのうアスパラの苗を買ってきました。来年はもっとたくさん採れたてのアスパラが食べられると思うとにんまりです。ハスカップやブルーベリーも花が終わり、うす緑色の実がふっくらと陽光を受け止めています。
こうして気の散ることがなくなった私が今改めて興味関心があるのは、身体です。以前から身体の仕組みや身体の持つ智慧とでもいうようなことに興味がありました。私のセッションでも、身体に意識を向けてもらうことはよくあります。そして最近はこれまで以上に、身体が教えてくれることに畏怖の念を抱いています。もっと知りたい、もっと関わり方を探求したいという気持ちが強まっています。
先日も、身体がこの一年ほどの間に動かなくなってきているという方にお会いする機会がありました。その方は自分の身体がなぜそのような状態になっているのかの原因はうすうすわかっていました。けれどそれ以上先へ進むことも、かと言って後退することもできず、辛い状態が継続していました。
見かねた私は「少し私に関わらせていただけますか」とおせっかいの手を出しました。30分ほど時間を取ってもらって、ただひたすらご本人に身体を感じてもらうことをサポートさせていただきました。その間にその方は身体からのメッセージをいくつも受け取り、時に涙しながら大切なことをつかんでいくことができました。やっと『ラットレース』(注)から降りることに気持ちが動いたようでした。最後には「身体がとてもラクになった」とおっしゃっていました。本格的なセッションでしたら『決断』やその後の『行動』を確認するところですが、「おせっかい」のレベルなのでそれ以上踏み込むことは控えました。けれど、ご自分の身体で体験したことは、きっとご自身にとっての最適な判断と行動に繋がるだろうと思えました。
身体ってすごいな~!もっともっとその持つ力や智慧に繋がりたい。それが今の私の興味関心の的です。そのためには、私自身を更に整えていく必要があると感じています。サポートする私に邪念や私念があれば、その分だけその方の身体からの純粋なメッセージを純粋なまま受け取るサポートができなくなります。人に偉そうに言うことは簡単だけれど、自分を整えていくことはそう簡単ではありません。精進し甲斐があるというものです。
(注)『ラットレース』:ラット(ネズミ)が「回し車」の中でクルクル走り続けることを指しています。ここでは、一生懸命頑張っても現実は変わらず、疲れ果てていてもそこから降りられない、それを止められないこというニュアンスで使っています。