戦友:クロッカス
掲載日:2019.04.16
庭のクロッカスが花盛りです。
黄色と(薄)紫と白という、私の好きな花の色を
そろえてくれているところも好きを増します。
フキノトウや福寿草もそうですが、
この花たちには、いつも励まされてきました。
毎年、芽が出たころや花が咲いたころに、
春の雪がどさどさと容赦なく降り積もります。
その小さな存在は、重い雪に覆い隠されてしまいます。
それでも耐えて、雪が融けた時には、
何事もなかったかのように咲きます。
この花たちは、「病める時も健やかなる時も」ではありませんが、
私が辛い時、困難の真っただ中にある時にも、
変わらず春になると私を励ましてくれました。
マイナス20℃にもなる冬の寒さに耐え、
春になりやっと顔を出したところでの重い雪に耐え、
清々しく咲く姿を見せてくれるこの小さな花たちに
私はどれほど励まされたかしれません。
最近の私は、年齢には逆らえず、体力も落ちてきて、
庭仕事がきつくなってきたので、玄関わきの花壇を去年撤去しました。
その際、たくさんの花たちには「ごめんなさい」をしましたが、
クロッカスだけは「さよなら」できず、球根をベランダから見える場所に植え替えました。
そして今年も彼らは雪の洗礼を受けながらも、胸を張って咲いてくれました。
今年も「戦友」に会えてうれしいです。
生き残った私は、「ご縁があった人たちの命が瑞々しく輝くように」
今年も精いっぱい誠実に向き合い、生きようと思います。