困った事態だ!
掲載日:2015.05.19
このところ少々忙しくてできれば猫の手も貸してほしいな~というこの時に、猫の手はとんでもないことをして仕事を増やしてくれています。おまけに仕事の合間に受講のレポートを書かなければならなくてとにかく集中したいこの時期なのに、今、困ったことが起きています。ナント、私を魅了することが、我が家の目の前で起こり始めています。う~ん、困った事態だ!
正確には我が家の隣、つまり空き地だった隣の土地に家が建つんです。これまでずっとそこだけ空いていて、冬場はご近所さんたちの雪捨て場になっていたありがたい土地に、とうとう家が建つのです。わたし的にはベランダからの日差しが遮られるようになると思うと、憂うつな気持ちになります。冬にはウツになるんじゃないかと今から自分を心配しています。
そんな うれしくないはずの隣の家の新築なのですが、いざ工事が始まってみると、私はウツどころかハイテンションになっています! 私、家が建つプロセスを見るのが大好きなんです。それがベランダの目の前で始まったのです!かぶりつきです!見放題です! 雑草だらけの土地に杭が打ちこまれていくそのプロセスから、もう目が離せません。紫のニッカボッカのお兄ちゃんはカッコ良すぎ!惚れてまうがな! いやいや、人ではありません。イヤ、人もカッコ良く見える建築現場です。
小さなショベルカーひとつとっても、その巧みさはすごいんですよ!そう広くはない土地をショベルカーで掘っていく。自分が掘り出した土を上手に盛り上げてそこを斜めに傾きながらも上手に乗り越えて更に掘り進めていく、とかね。う~ん、伝わるかな、あの絶妙な勘の良さ。はげ頭のおっちゃんが、本当にカッコよく見えるんですよ。
こんな大きな機械を操りながら、まずはこんなに太くてこんなに長い杭を打ちこむのか~!・・・から始まり、穴掘りから何から何まで面白くて目が離せません。ちょっとでも目を離すと、そのスキにもう次の工程に入っています。だから気が気じゃないんです。「いやいや私はレポートに集中せねば!」と思っても、あまりに魅力的なあの音と動きに心はそちらに引っ張られます。
私は何でこんなに建築現場に興奮するんでしょうね? ひとつには、何もないところから何かが生みだされる、無から有となるプロセスにとてもワクワクするんですね。そしてそこには、知的な営みがあるわけですよ。いわゆる計算がしっかりなされた上で家が建つわけですから、そういう頭脳的なことも必須であるということがまた魅力的です。それと同時に、人の体が持つ勘とでもいうのでしょうか、携わる人たちがそういうことにも優れていて初めてこの仕事は達成されていくということも面白さだと思います。つまりは知的作業と肉体作業のコラボレーションから何かが生まれてくるそのプロセスに魅了されるんですな。あとは、それぞれのメンバーの役割とチームワークの絶妙さもあっぱれ!
てなわけで、あと2.3か月くらい?この誘惑との戦いが続きそうです。できることなら、毎日ラブを抱いて日がな一日この建築プロセスを見ていたい。これって、隠居後の生活ならOKですよね。楽しみは、それまで取っておくか・・・。でもね~、「いつ見るの?!」「今でしょ!」
う~ん、仕事も好きだから隠居もしたくないし、もう一人自分が欲しい!